2024年1月31日水曜日

初採集

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

といっても2024年も既に1ヶ月が過ぎようとしていて、こちらでは早くもサクラが開花しています。

 


さて、虫を集めていると「いまだに出会ったことのない種」に出会うのがひとつの楽しみになることが多いです。採集計画も、まだ採ったことのない種を軸に、行き先を決めたりします。当然、近くで採れるもの、個体数が多い種から埋まっていくので、だんだん遠くに行かないと採れないとか、大変珍しいもの、なんかが残っていき、なかなか初採集ものが増えなくなります。

 

2023年の私の記録を見ると、カミキリムシでは初採集ものがゼロでした。初採集にそこまでこだわっている訳ではないので仕方がないところはありますが、残念な1年でした。ちなみに2022年もゼロでした。もっと頑張らないといけませんね!

 

でも今年は珍しく、既に初採集ものが1つ出ているのです。それがこちらです。

 


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ゴキ〇リの若い幼生にもみえる、たいへん小さく地味な種です。

 

この種には「ヨツボシチビヒラタカミキリ」という超長い名前が付いています。確かにこのように写真で拡大すると四つの白い紋がはっきりと分かります。でも、実物は相当小さくて米粒ぐらいですので、やっぱり地味な種です。

 

このような失礼なことを書きましたが、この種は結構な珍品でなかなか採集できずにいました。ただ、クヌギとかコナラとか、いわゆるどんぐりがなる木を食べるので、どこにでもいそうでいないところが不思議です。ちなみに日本の首都「東京産」です。東京は意外に自然も多く残っているところなのですよ。

 

とまあ、長年の宿題が1つ片付いた幸先の良いスタートですので、良い年になることを期待しましょう。

2023年12月30日土曜日

ルリボシカミキリ

 日本を代表するカミキリムシといってよいものはいくつかいますが、この種を挙げる方が多いのではないでしょうか。カミキリの範囲を超えて日本で最も美しい昆虫の一つで、大きさも2から3センチぐらいあり、興味のある方ならば一度は見てみたい種でしょう。切手やチョコエッグの景品にもなったことがあります。

 

山梨で枯れた木に飛来した個体

ルリボシカミキリは日本産のカミキリムシの中では珍品というほどではなく、コツさえ知っていればそれなりに出会えます。北海道から九州付近まで幅広く生息し、夏、広葉樹の枯れ木にオスメス共に集まります。やや古い木が積んであるようなところがよく、条件が良いとぶんぶんと飛び回っていることがあります。また、カブトムシやクワガタムシのように樹液に集まることもあります。

 

最近では分布が拡大している様子もあり、低標高地のちょっとした林でも見られたりするようにもなっています。とある方から、筑波大でみたような、と言われたこともあります。一方で、本種がいかにも生息していそうなのですが、伊豆では私は見たことがありません。

 

南西諸島には、これの色違いがいます。青のところがオレンジ色になっていて、こちらはこちらで相当綺麗な種類です。

 

フェリエベニボシカミキリ オスです

写真のものは「フェリエベニボシカミキリ」といって、奄美大島に見られる種です。習性はルリボシカミキリに近いのですが、こちらは相当の珍品でなかなかお目にかかれるものではありません。現在は、条例で採集が禁止されています。

2023年12月1日金曜日

ウラギンシジミ

 昆虫に興味を持つようになるきっかけになるものの代表が、チョウです。様々な美しい種がいて、ほとんど昼行性なので目に付きやすく、人気が出るのも頷けます。

 

通勤途中に、このようなチョウが道ばたに止まっていました。なかなか派手な色をしています。

 


これはウラギンシジミといって、表側の色からは想像しづらいですが、裏は銀白色をしています。翅を閉じたところで、その様子がよく分かると思います。

 


この個体はオスです。メスは写真で赤の模様が銀色になります。雌雄で大きく色が異なるので、印象が大きく異なります。私はメスを見たことが数回しかなくて、写真も持ってないのです。見かけるのはオスが多いように感じます。

 

このチョウは分布も広くてあちこちに居ます。フジやクズといった、よく見られる植物の花を幼虫が食べるので、分布も広くなっています。

 

ちなみに成虫越冬で、この時期に成虫になって、このまま冬を過ごすのでしょう。無事に春を迎えられるといいのですが。

2023年11月6日月曜日

カメムシが多いようですね

この間、電車に乗っていたときのこと。私の横に旅行中のグループがいたのですが、わいわいと騒いでいました。様子をみると、、、

 

カメムシがとことこと床を歩いていて、どうも荷物に登りそうになっているのを嫌がっている様子でした。

 

結局、勇気のある(?)方の機転で件のカメムシは歩く方向を換え、いつの間にかどこかへ行ってしまいました。

 

こんなこともあるように、今年の秋はカメムシが大発生しているようで、ニュースにもなっていました。下田でも窓に複数の、緑でやや大型のカメムシがべたべた張り付いています。

 


こんなやつですね。こちらでは悩まされるほどの大発生、というわけではないですが、探すのに苦労はしないぐらいはいますね。

 

大発生のニュースを読むと、騒がれているのは「ツヤアオカメムシ」という種だそうで、下田で発生しているものも同一かな。似た体色の別種がいるので自信はそれほどありませんが、つやがあるし、まあそうでしょうか。

 

ちなみにこの個体は、壁に張り付いて何日も同じ姿でいたのですが、そのまま死んでしまっていました。

 

世間的には嫌われ者のカメムシですが、以前紹介したアカスジキンカメムシとか、綺麗な種もたくさん居て、匂いさえなければ結構な人気グループになると思うのですが。。。

 

以前の記事で使ったアカスジキンカメムシの写真です

この前の記事はこちらですね

https://ciona-genetics.blogspot.com/2020/08/blog-post.html


ちなみに、この間天城で見つけたこれ、分かりますか?

 


これは、上記のアカスジキンカメムシの幼生で、大人とは大きく異なる色模様をしています。カメムシにはそのような特徴を持つ種がたくさんいます。成虫と幼虫でそれほど生息環境が変わるわけでもなさそうなものですが、不思議ですね。