2026年6月1日月曜日

キリシマミドリシジミ(オス)

 去年紹介したキリシマミドリシジミ。メスばっかりが羽化したと書きました。

https://ciona-genetics.blogspot.com/2025/05/blog-post.html


その飼育に再挑戦しまして、ようやくオスが羽化しました。今回は2匹飼育して、2匹ともオスでした

 

オスの翅の裏面です

裏面ですら、このように白~銀色で非常に美しいです。

 

そして表、強めのライトを照らすと翅を開いてくれます。


さすがに日本のミドリシジミの仲間で最も金属色が強いだけあって、輝きが強いです。

しかも、この種はシジミチョウのなかでは相当大きいのですよね。


ほとんど同じですがもう1枚、角度が少し異なるだけで色合いも変化します


こんなに美しい蝶が身近にいるのですから、自然を大切にしたいものですね!

2026年4月30日木曜日

ブドウトラカミキリ

 (多忙につき短めです)

ブドウの大害虫で農家さんには忌み嫌われているカミキリムシです。が、非常に採集しづらく、どちらかといえば珍品に属します。というか、カミキリムシを集めている人はわざわざ採集しに行くこともあるほどです。

 

この私も全く縁のない種でしたが、去年の秋にようやく採集できました。通勤路に生えている野生のブドウの仲間の一部が枯れていて、もしかしたらと思って見てみたら中はカミキリムシ幼虫が食べたかすが詰まっており、持って帰ったところ羽化してきました。長年の宿題が片付いた気分でした。

 

一匹だけでした

ちなみに下田初記録だと思われ、報文も書いておきました。




2026年3月31日火曜日

春の珍客

 今、、、とてつもなく忙しいのです。いい意味で、ですが、実験が次から次へと湧いてきます。

なので短めの記事を。


そろそろ春になり、虫たちが活発になってきています。そのような早春に出現する、不思議な模様をした蛾がいます。下田にもいまして、この間自宅に来ていました。



イボタガ、といいます。色は地味な配色ですが、細やかな模様が翅一面に展開されていて、非常に見応えがあります。


大きさもこのとおり




私の手ぐらいあり、かなり大型の蛾です。

ちなみに胴体はこのとおり

もっふもふです。

ちなみにイボタガという名前は、イボタという木を幼虫が食べるからですかね。イボタなんていう木は知らない方も多いと思いますが、下田周辺にはたくさん生えています。初夏に白い花を咲かせ、なかなかきれいです。

2026年2月27日金曜日

ヘラクレスオオカブトムシの謎

もう2月も終わりそうです。。。。早いですね。 


今回の主役のヘラクレスオオカブトムシは世界最大のカブトムシとして大変有名で、名前を聞いたことも多いかと思います。生きたものを一度じっくりと見たいと思っていましたが、最近ペアを入手する機会がありました。

 

15センチほどあるオスです


 こんな虫が近所にいたら毎日ライトトラップをしてしまいそうです。


ヘラクレスは南米に広く分布していて、地域毎に特色がある「亜種」に分けられています。今回入手したのは原名亜種Dynastes hercules hercules です。但し、現地で得られたものではなくて、日本で養殖されたものです。日本にはたくさんいるようですね。。。

 

こちらはメスです。日本のカブトムシに似ていますね

このオスを見たときの正直な感想は、「長い」でした。確かにかなり大きいのですが、どちらかといえば角が体長の半分ぐらいを占め、ひょろ長いという印象です。世界最大、という名前にしては少々迫力が不足しているように思いました。世界最長、かな。


ちなみに、昆虫をみて大きいと感じるときの最も強い褒め言葉は「太い」ですね。少々短くても、太い種は迫力満点に感じます。

 

ヘラクレスオオカブトのオスの角には、ゴージャスにも毛がふさふさと生えています。まるでブラシのようです。毛深い虫は、珍品感が増しますね。虫屋の方に毛深い虫を持っていくと喜ぶかもしれません。

 

この毛ですが、一カ所だけ短いのか生えていないのか、目立たない部分があります。

 

矢印のところ、です

この部分の存在は標本でもわかりやすいのでずっと前から知っていて、どうしてだろうかと思っていました。これは、生きているものを見ているとすぐに分かりました。

 

下の角がちょうどあたるところでした。この個体は新鮮な個体なので、摩耗して抜けたのではなく、最初から生えていないのか毛が短いようですね。間違っていたらごめんなさい。でも、毛が少々すり減ろうとそんなに生存に影響しないようにも思いますので、わざわざ毛の状態を変えるように遺伝子の機能などが変わっていったのは大変不思議で、ここに長い毛が生えていると都合が悪い何かがあるのでしょうね。常になにかに触れられているようで気持ち悪い、とか。

 

さて、このカブトムシ、結構匂います。日本のカブトムシも匂いを出すので近くに居ると分かるのですが、それよりもかなり強い匂いに感じました。また、日本のとは匂いが異なります。甘ったるい匂いです。

 

どこか嗅いだことがあるように感じられ、何かの匂いに似ているな、、、と思っていたのですが、とあるときにその正体が分かりました。

 


こいつの匂いにそっくりでした、というよりほぼ同じです(個人の感想です)。これを舐めた時に口いっぱいに広がる、ヘラクレスの匂い。。。

 

標本からでは分からないことも、生きたものから得られる情報はやはり多いですね。