2025年3月28日金曜日

チョウ・蝶

 今年の冬は去年のものと異なり寒さが厳しかったですが、ようやく春の暖かさを感じる、、、、というにはいささか暑すぎるような、、、季節になりました。ちょうどこの時期にふさわしい話題でも挙げましょう

 

チョウ(蝶)は大型で綺麗な種が多いこと、ひらひらと可憐に舞うこと、我々の生活圏内でもよく見られること、主に昼間に観察されることなどから、大変馴染のある昆虫のグループで、昆虫に興味を示す方の多くはまずチョウに興味を持ち、その後他のグループへの興味へと移っていくことが多いようです。それぐらい、チョウは人間と関連が深いグループになっています。

 

かくいう私も、まずはチョウに興味を持ち、その後クワガタムシ、カミキリムシへと移ろっていきました。そのため今でもチョウには多大なる興味を持っていて、綺麗な種が飛んでいると他の虫を狙っていても思わず手が止まり、チョウの方を追ってしまいます。チョウと甲虫は採集中に見るべきポイントが異なるため、チョウに気を取られるとカミキリムシが採れなくなるのですが。

 

せっかくなので、散策中にみかけたり、サンプルとして持っている綺麗なチョウの写真を挙げておきましょう。

 

ギフチョウ。春だけに出現するので、春の女神、ともよばれています


オオムラサキ、日本の国蝶ですね。こちらは中国産らしいです

アサギマダラ。渡りをする蝶として有名で、大変綺麗です

クジャクチョウ。その名の通り綺麗な蝶の代表格で、学名もInachis io geishaで、ioはギリシア神話に出てくる女性の名前から、亜種名のゲイシャは日本のゲイシャですね。名前まで綺麗の塊です

ミヤマカラスアゲハ。カラスと付いていますが黒では無く緑に光る、これまた美しい大型のアゲハの仲間です。

美しい蝶の代表、モルフォチョウ。こちらはその中でも私が一番好きなキプリスモルフォです。

こちらも世界を代表する美しい蝶、南米のアグリアス。日本ではミイロタテハと呼ばれています。胴体が太くて、非常に早く飛ぶそうです。


さて、チョウは綺麗で昼間に活動し、目立つなどいいところばかりの虫なのですが、収集するとなると大きな欠点があります。さて、チョウは綺麗で昼間に活動し、目立つなどいいところばかり目立つ虫なのですが、収集するとなると大きな欠点があります。一匹が大きくとにかく面積を取るので、収納スペースが莫大に必要になるのです。チョウを専門に収集しようと思ったら、専用の部屋とかが必要になるでしょう。その点、甲虫は大きくてもそれほど面積を取らないし、体は硬くて丈夫なので、コンパクトに収納できます。

 

なお、チョウとよく似た昆虫としてガがあります。実はチョウは生物学的には「ガ」の一グループに過ぎません。ガはチョウの親戚、というわけでもなく、ガという大きなグループのなかにチョウのグループが入っています。ですので、「チョウはガ」なのです。


アゲハモドキ。一見アゲハチョウの仲間に見えますが、蝶ではありません。


 

2025年2月28日金曜日

筑波の自然?

我らが筑波大学がある地区は意外に自然が残されていて、あちらこちらで希少な生物が見られます。

 

去年の夏、出張のついでにアカアシオオアオカミキリ、というカミキリが採れそうなところを見に行ってきました。

 

このカミキリムシは緑に輝く美しい種ですが、夜行性なのであまり目立ちません。クヌギなどクワガタムシやカブトムシ採集でおなじみの木に付くので、これらを狙っていると見かけることがあります。しかし夜で暗いためか、またまた人気がないためか、あまり注目されることはないようです。

 

とあるちょっとした公園、横は国道や県道になっていて交通量が多いところで、まったく昆虫の観察なんかには向かなさそうな整備されたところですが、夜に見に行くと・・・

 

アカアシオオアオカミキリのペアです

こんな感じで、交尾中のものを含めて、ぺたぺたぺたとたくさん付いていました。公園とかの人工的な場所では、時に虫が異常繁殖することがありますが、そのような現象なのかもしれません。東京付近では爆発的に増えているところがあるそうです。

 

それにしても、歩くのがはやい。まるでゴキブリのようです。この素早さが人気のない原因なのかもしれません。もっとも、筑波の樹液の出ている木にはゴキブリなど不快な蟲もたくさん付いていますので気をつけないといけません。

 

当日出会った超巨大ムカデ

いずれにせよ、出張の楽しみがひとつ増えました。

2025年1月31日金曜日

ミラクルフルーツ

 2025年もはや1ヶ月が過ぎようとしていますね。さて今日は虫の話題ではありません。

 

この前、下田にあるスーパーマーケットに行ったとき、変わったものが売られていました。赤い、小さな実です。はじめて見ました。

 

一応値段とかは伏せます

これが有名な「ミラクルフルーツ」というもので、入手したいとずっと思っていました。これをあらかじめ食べておくと、酸っぱいものが甘く感じるようになるという、非常に不思議な機能があるそうです。

 

取り出してみたところです

それでは、さっそく試してみましょう。

そのまま食べると辛い思いをします

 

レモンを用意しました。普通であればとてもそのままかぶりつくことはできない酸っぱさですが、ミラクルフルーツをなめておくと、、、

 

完食です

なんとレモンをおいしく食べることができました。このように完食です。こんなにレモンをおいしいと感じるとは思いませんでした。

 

これに味をしめて、別の日に余っているミラクルフルーツでレモンを再度食べてみましたが、、、

 

2回目はレモンの酸っぱさがかなり残ってしまい、食べている途中で辛かったです。どうもミラクルフルーツ、舌にうまいことなじませて味覚を変えないといけないので、それがうまくいかなかったようです。この実を楽しむためには、もう少し練習が必要なようです。

まあ、一度やってみたかったので、人生の目標がひとつ達成できました。

 

2024年12月31日火曜日

ウバタマムシ

 タマムシは、数ある昆虫のなかでも名前を聞いたことがある方が多い虫でしょう。その代表であるヤマトタマムシ、もしくは単にタマムシとよばれている種は大きさもかなりのもので、綺麗な虫の代表のように扱われています。実際に大変綺麗な虫です。

 

余り良い写真がありませんでした

このタマムシはサクラなどの各種広葉樹を幼虫が食べ、また成虫はエノキなどを食する習性があります。この習性を知っておくと、成虫の季節にこのタマムシを比較的簡単に見つけることができます。センターの中には一本の巨大なエノキが生えていて、目立つ位置にあるのでこのタマムシを引きつけるご神木になっています。真夏にこの木を眺めていると、タマムシがぶんぶんと飛ぶ様子が観察できます。

 

このタマムシと比類するほど大型のタマムシが日本にはもう1種類いて、それが今回の主題であるウバタマムシです。大きさは似たようなものですが、なぜかあまり話題になりません。というのも、この種はそれほど綺麗ではないからです。少なくともキンキラキンに輝いたりはしません。よく見るとなかなか綺麗なのですが。

 

これがウバタマムシです

ウバタマムシはタマムシと異なり、マツなどの針葉樹を幼虫も成虫も食します。また成虫で越冬するので、春の比較的早い時期から出現しています。日当たりのよいところに生えている背の低いマツがあったら、ウバタマムシが葉を食べに集まっているのを見ることがあります。秘密ですが、センターの近くにウバタマムシがたくさん集まる鉄板の場所があります。

 

さて、このように本州のウバタマムシはそれほど綺麗ではないのですが、この種が琉球列島では、なんと次のような色へと変化します。

 

これが沖縄のウバタマムシ、です(写真を入れ替えました)


一応本州と同じウバタマムシとされていますが、全く別の種のように色が変わり、タマムシの名に恥じないぐらい、派手な金緑色を示します。写真では表現しにくいですが、生きているときは、本家タマムシを上回るぐらいの美しさです。正直、日本産の虫のなかでもっとも好きかもしれません。

 

さすが沖縄、亜熱帯なだけはあって、虫も派手になりますね。