2019年6月21日金曜日

スーパースター


6月になりました。今年は梅雨らしい嫌らしい天気で、週末になるたびに天気がぐずついているように感じます。先生も全然、虫の新しいネタを入手できずに困っているそうです。


そんなときこそ、前から暖めていたネタなんかを出してもらいましょう。


カミキリムシ界(?)には、いくつかの有名な種がいます。いわばカミキリ界のスーパースターですね。といっても、話題になるときは、木を枯らしたりする悪役であることが多いのですが。。。


さてそのようなスーパースターですが、先生曰く「意外に見たことがない人が多いですよ」ということです。というのも、このような有名な種は生きた木を食べて枯らしてしまう習性があることが多いので、つまり大量に増えてしまうと木がどんどん枯れてしまい、やがて自分の首を絞めることになる。そういうわけなのかは確たる証拠があるわけではないですが、数が少ない=珍種であることが多いそうです。


例えばと言って先生が例に出してくれたのは、ブドウの大害虫のブドウトラカミキリというのがいるそうですが、先生はまだ1匹も採集したことがないそうです。


さて、今回紹介されるのは、そのようなスーパースターのなかでも特に有名なものだそうです。それがこれです:


マツノマダラカミキリ です。確かに見たことがないですね。


これの何が有名かと言いますと、なんとこの虫がいわゆる「松食い虫」と言われている害虫だからだそうです。このカミキリムシと、それにくっついてくる線虫によって食害されたマツが枯れるそうです。


そのような有名な種でありながら、採集することはそんなに簡単ではないということで、先生もなかなか採集できなかったそうです。ちなみに下田にも分布していて、センターで捕まえたこともあるそうです。確かに、下田公園とかのマツも、よく枯れていますね。