2019年がスタートしてはやくも一週間、2%ぐらい過ぎてしまいました。早いものですね。
今日は偶然、実験中に綺麗な写真が撮れましたので載せてみます。これが何か分かる方はそうそういないでしょうね。。。
さて、毎年この季節になると、アクセスが伸びてくるページがあります。センターのある下田周辺で採れることが雑誌に!紹介された、黒くなるヨコヤマトラカミキリ(クロシオヨコヤマトラカミキリ)のページです。こんなブログでも見に来ていただいていることもあるので、少しだけ書きますと、
・下田~南伊豆のだいたいどこでも採集できる。
・こんなところで?というようなところで採集できる。例えば国道や県道沿いに1-2本生えた食樹でも採集できる。
・黒いと自信をもって言える個体の出現率は、だいたい10%程度ではないでしょうか。
ような感じです。
なお、いろいろなカミキリムシが黒くなるのがこの伊豆半島の特徴で、例えばベニバハナカミキリっていう、赤い翅を持ったカミキリムシがいますが、伊豆のものは結構黒いですね。どの種も黒くなるわけではなく、どこでも赤いやつもいますが。
そのような種のなかで、今日はかなり珍しいものを紹介したいと思います。これです:
ヒゲナガシラホシカミキリといって、なかなか珍しい、華奢なカミキリムシです。名前の通り、特にメスの翅に白い水玉模様があって綺麗で、採集を始めると大抵見たくなる種です。写真では、左がメスで右がオスですね。
このカミキリは伊豆半島の標高の高めのところにもいるのですが、こいつもまた黒くなるのですよ。それがこちらです。
詳しい方でも、一見しただけではどの種か分からないのではないでしょうか。それぐらい印象が違ってみえます。写真ではやはり左がメスで右がオスです。
ちなみに、この種は各地で採集できるのですが、そもそもやや珍しい上に、天城では環境的に屈指の採集難易度を誇ると思います。特にオスは持っている方、ほとんどいないのではないでしょうか。ウェブ上で写真が公開されるのが初めてだといいですね。
今回は虫の色について書いてみましたが、実は色がどのように決まっているか、例えばなぜ伊豆のカミキリで黒くなるような変異が生じるのか、全く分かっていません。研究は進んでいるようで、単純な疑問で答えられないものは大変多いです。これが言いたかったのですよ、ほ、本当ですよ。
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