カラスザンショウ、どこにでも生えている印象のある木ですが、果たしてどのぐらいの方がこれを認識しているでしょうか。私も、虫をやる前は名前ぐらいしか知りませんでした。
名前はカラス+サンショウで、サンショウの仲間ですが食用にならない、ぐらいの意味でしょうか。サンショウよりはかなり大きな木で、同じくトゲがあります。
虫を知っている方にはきわめて重要な木で、例えば蝶では多くのアゲハチョウの仲間が食べるので、この木を知っていると飼育がとても楽になります。カミキリムシでもこの木を食べるものが複数あります。私も今は冬に葉をつけてなくても、枯れ木でもだいたい分かります。
この木は真夏に花を咲かせますが、この花の集虫力は半端ない威力があります。花の咲いている木の下に立っているとぶんぶんとハチが飛ぶ羽音が聞こえてくることもあるぐらい、人気のある木なのです。さぞかし美味しいのでしょうか。花は地味ですが。。。
花です。カミキリも蝶もやってきます カラスザンショウの花で採集したオオアオカミキリです。大変綺麗です
さて、最近こんなものが売られていることを知りました。
カラスザンショウの蜂蜜です。
食べてみると、うーん「カラスザンショウ!」ってわかるはずはないのですが、確かに独特の風味など花の匂いを連想させるものがあって、それっぽいかも、、、しれません。もちろんハチミツですから、おいしいですよ。
〇〇〇の花の蜂蜜、というのは色々と売られていますが、どのように花を限定しているのかは気になります。花の咲く季節を狙って採取しているのでしょうか。花毎に確かに味が違って面白いので、試してみるといいと思います。トチノキのハチミツは結構お勧めです。