最近、夜の観察にはまってしまいました。夜には昼間では見られにくい生き物が見られるために新しい刺激が得られます。それは昆虫に限ったことではなく、ほ乳類や両生類、そして爬虫類にも及びます。
この前、伊豆のとある場所で夜に徘徊しているときにこんな蛇に出会いました。
タカチホヘビ、といいます。夜行性で小さいため滅多にお目にかかれない種類ですが、ようやく出会えました。小型のヘビと聞いていましたが、意外に大きいと感じました。深い藍色をしていて、頭の部分を中心に鱗がきらきらと光り、地味な色合いの割には非常に綺麗です。深い青色が好きな私には大変魅力的に映りました。
昔、下田の自宅の前で死んでいる本種のようなものを見つけたのですが、当時は写真も撮らずにいたため、本当に本種なのか、伊豆に分布しているのか、気になっていたのです。ようやくその宿題が片付きました。
また別の日には、このようなヘビにも出会いました。
「マムシ」です。本州にいる毒蛇として有名です。このヘビと南西諸島のハブの持つ毒は出血毒といって、組織を破壊する性質があります。そのため、噛まれて死に至らなくても、後遺症が残ることがあるため要注意です。このときも、あまり近寄らないようにして撮影しました。
また、これは夜ではなく昼間でしたが、このヘビにも久しぶりに会いました。
シロマダラです。結構大きな個体でした。下田周辺には結構いるようですが、生きている個体を昼間見るのは初めてでした。
このような、普段の生活では見ることが難しい生き物に出会えるのが夜間採集のメリットですが、もちろん大きな欠点があって、帰宅が夜遅くなるために疲れ果てることです。特に昼間も夜も採集するとなると、必要となる体力も半端ではありません。




0 件のコメント:
コメントを投稿