地味~なカミキリムシで、茶色なので茶色の木の幹にいると写真撮影が難しいです(写真のクオリティが悪い言い訳)。久しぶりに出会いました。なかなか珍しいとはいえ、極珍品というほどではないのですが、なんと10年ぐらいぶりでした。
これはメスです |
このカミキリはカツラという木の大木、その根を幼虫が食べるといわれています。ですので成虫もカツラの大木に集まります。
上の個体がいたカツラの大木。直径1mは越えていたかも |
そのためこのカミキリに出会うには、まず「カツラ」という木を見つける必要があります。変わった名前ですが、そんな木があることすら知らない方も多いのではないでしょうか。
カツラの葉はハート型です |
実はカツラの木は筑波大学のキャンパスにはたくさん生えています。植栽かな?分かりませんがあちこちにあります。でも大学では標高が低すぎてチャイロヒメコブハナカミキリはいません。もう少し高標高のところに行く必要があります。写真撮影した個体も1500mぐらいのところで見つけました。
カツラの木には面白い特徴があります。落ち葉から甘~い匂いが漂うのです。相当強い匂いです。なので木が近くにあるとすぐに分かりますし、似た形の葉を持つ木とも区別することができます。綿菓子のような香りですが、調べてみると成分的にカラメルの匂いそのもののようですね。
筑波大学のカツラが、学生さんたちのリラックスのために植えられていたら素敵な話だなと思いますが、どうなんでしょうね。たまたまでしょうか?