2024年8月27日火曜日

カラフトホソコバネカミキリ2024 ~リベンジ編~

 

去年、せっかく交尾中の個体を複数見つけたのに、カメラの不調でよい写真が撮れなかったカラフトホソコバネカミキリ。今年はサンプルが必要になったこともあり、交尾中の良い写真を求めて再チャレンジすることにしました。

 

(去年の記事はこちら

 

このカミキリは木からメスが出てすぐに交尾を済ませ、その後、メスは産卵に木を訪れますがオスは寄り付かなくなります。なのでオスは大変採りづらく、発生初期に行くことが交尾中の写真を狙うためには必要です。確実に雌雄の写真をものにするために、去年と同じ時期、数日早くにポイントに行く計画を立てました。

 

「去年は異常に暑い年だったから早く出て交尾を済ませてしまっていたけど、今年はさすがにそこまでではないだろうから、ちょうどオスもメスも羽化脱出してくる頃になるだろう」

 

と準備万端だと思っていましたが・・・・・

 

なにこの暑さ!6月も暑かったですが7月に入って急激に暑さが過激になり、虫の発生時期が異様に早くなってしまいました。早く出現して、さっさといなくなります。去年より暑くなるとは、まったく想定外でした。

 

ということで、結局出遅れ感が満載の状態で行くことになりました。季節の進行ばかりはどうしようもありません。それにしても異常だった去年を上回る暑さになるとは、驚くばかりです。

 

ついでに予定日の数日前に、知人から「今年は非常に数が少ないようでぜんぜんだめだった・・・」というありがたいご連絡。絶望感あふれる片道300km越えの採集旅行となりました。

 

といっても山は楽しくよいことばかり期待されるので、現地には6時には到着してしまいました。当日、天気予報では曇~雨でしたが結構晴れており、悪い天気予報もあって登山客などもほとんどいなくて静かでした。

まあまあ良い天気

 

早速夜露に濡れた森に入ります。まあそんなに早く入らなくてもいいのですが、待っていても仕方がないので歩き始めます。足下をずぶ濡れにしながらよい状態の木を探しますが、去年よりも虫が見つかりません。数が少ないのはその通りのようです。

 

こんなところにいるはずですが。。。

10時近くになって、ようやくメスが見つかりました。産卵中で、既に交尾は済ませているようです。その後もちらほらメスは見つかりますが、オスは一向に姿を現しません。

 

産卵中のカラフトホソコバネ、メスです

午後になりもうあきらめモードになった13時ごろでしたが、まったく期待していなかった木を覗き込んだ時、ようやく交尾中のペアが見つかりました。あきらめなくてよかったです!やはり虫捕りは忍耐との勝負です。今回はカメラも無事で、おそらくこれが今日見つかる唯一のペアでしょうから、夢中でシャッターを切りました。

 

みつけました!

アップの写真も撮りました

と、異常気象に振り回されつつもなんとか任務を達成し、ほっとして長~い距離を運転して帰りました。

 

振り返ってみると、このときは真夏のシーズン開幕を楽しめたのですが、まさかこの酷暑がず~っと続くとは、思ってもみませんでした。