学生:先生、もう1月も終わりですね。
先生:早いものだな。既に1年の12分の1が終わったのだよ。
学生:私たちの修士論文も提出し終わりました!
先生:うん、よく頑張った!
学生:でも、未だに2017年のままのものが・・・・
先生:分かっている。ラボのブログだな。
学生:先生、蟲でいいので(ほんとはよくないけど~)何か大きなネタをお願いします!
先生:うむ、分かった(しめしめ)。ではずっと暖めていたものを投下しようではないか!
という会話があったかどうかは定かではありませんが、先生が原稿を書いてくれました。それを基に、私たちはまた蟲のお勉強です。
マイマイカブリという、黒い甲虫がいるそうです。カブトムシやクワガタまではいかないもののそれなりに有名らしく、私もそういえば聞いたことがあるように思います。この虫は飛べないので、各地で独自の進化を遂げていて、そのバリエーションを楽しむ通な方が多くて人気があるそうです(私は絶対に触りたくないですが!)
(以下に過激な画像があります)
(以下に過激な画像があります)
さて、このマイマイカブリですが、伊豆半島のものはそれなりに人気が高いらしく、「イズマイマイ」と呼ばれているそうです。確かに検索すると出てきます。ただ、先生はこれに対して気がかりがあるようです。
「イズマイマイの多くは、どうも伊豆半島の付け根、つまり沼津・三島・熱海に近い方でよく採られているようなんだ。でも、そんな本州の中心に近いところのものを、果たしてイズマイマイと言っていいんだろうか?伊豆半島だよ。南北に長いんだよ。ここ下田から熱海まで電車で1時間30分もかかるんだよ。せっかく下田に居るんだから、我々ぐらいはせめて天城を越えてきた選ばれしマイマイカブリを、イズマイマイと呼ぼうではないか!」
私にはよく分かりませんが、要約すると、先生は下田周辺の個体をイズマイマイと認めたいそうです。
私:たくさん採れるんですか?
先生:よくぞ聞いてくれた!これが採集の難易度はたぶんトップクラスではないかと思うぞ。私でも、12年でいまだ一桁なのだよ。さらに、採ってもらったのが4つぐらいで、確か自分で採ったのは3匹ぐらいだ。
私:それは、珍しいのですか?
先生:大変珍品だと理解してくれて(たぶん)OKだ(たまたま歩いている個体を拾うしかやってないのは黙っておこう)。さ~話は長くなったが、この珍品マイマイの雄姿を、このブログに捧げようではないか!
私:先生、上の黒いやつと違いが分かりません!
先生:まあ、そう言うな。こういうときは「さすがですね~オーラが出てます」とでも言っておきなさい。
私:でも先生、これをイズマイマイと呼んだりしたら皆さんのやつと区別できないのではないですか。下田マイマイとかのほうがいいのでは?
先生:そうなんだけど、「シモダマイマイ」にすると、マイマイカブリの餌のカタツムリになっちゃうのだよね。。。
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