ルーティンでずうっと長いことやっている実験のプロトコール、10年に一度くらいはメーカーが更新していないか、確認してみてもいいかもしれません。
mRNAの発現局在を調べるin situ hybridizationという実験では、NBT/BCIPで発色させ検出する場合、アルカリフォスファターゼという酵素の働きを利用します。
酵素が働くには2価の陽イオンが必要、ということで古くからのプロトコールでは発色液にMgCl2を添加していました。
Rocheのハンドブック(4th ed, 2008?)でもMgCl2は添加することになっています。
ところがネットにあるRocheのNBT/BCIP stock solutionの取説(Ver8, 2016)をみてみたら、DIGシステムでのNBT/BCIP発色にはMgCl2無しで良いとなっています。
従来の使用試薬やプロトコール条件下で、MgCl2無しで実際にやってみたところ、発色できました。しかも析出物が出ず、いつもより綺麗。
目からうろこでした。
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