日本を代表するカミキリムシといってよいものはいくつかいますが、この種を挙げる方が多いのではないでしょうか。カミキリの範囲を超えて日本で最も美しい昆虫の一つで、大きさも2から3センチぐらいあり、興味のある方ならば一度は見てみたい種でしょう。切手やチョコエッグの景品にもなったことがあります。
ルリボシカミキリは日本産のカミキリムシの中では珍品というほどではなく、コツさえ知っていればそれなりに出会えます。北海道から九州付近まで幅広く生息し、夏、広葉樹の枯れ木にオスメス共に集まります。やや古い木が積んであるようなところがよく、条件が良いとぶんぶんと飛び回っていることがあります。また、カブトムシやクワガタムシのように樹液に集まることもあります。
最近では分布が拡大している様子もあり、低標高地のちょっとした林でも見られたりするようにもなっています。とある方から、筑波大でみたような、と言われたこともあります。一方で、本種がいかにも生息していそうなのですが、伊豆では私は見たことがありません。
南西諸島には、これの色違いがいます。青のところがオレンジ色になっていて、こちらはこちらで相当綺麗な種類です。
写真のものは「フェリエベニボシカミキリ」といって、奄美大島に見られる種です。習性はルリボシカミキリに近いのですが、こちらは相当の珍品でなかなかお目にかかれるものではありません。現在は、条例で採集が禁止されています。