2025年4月29日火曜日

ウスバシロチョウ

前回、チョウを紹介しましたが。今回もチョウのことを紹介したいと思います。

 

モンシロチョウは小学校の教材にも取り上げられたことがあるほど、我々にとってなじみの深いチョウです。今でも取り上げられているのでしょうか?春になるとどこからともなく成虫が飛ぶようになり、食草もキャベツとか、我々も食べる野菜を食べて育つこともよく知られています。

 

スジグロシロチョウという、モンシロチョウにそっくりなチョウもいます。翅脈が黒っぽいのでそのような名前がついています。そっくりなだけあって、モンシロチョウに大変近縁です。飛んでいるときはなお区別しづらいです。なお、スジグロシロチョウはさらに3種類に分類されているようです。

 

スジグロシロチョウです

他にも、モンシロチョウにそっくりなチョウはいます。それがこちらです。

 

黄色の毛がおしゃれです

これは、ウスバシロチョウというチョウです。少し標高の高めの高原などではごく普通にいるチョウです。

 


並べてみると、スジグロシロチョウとウスバシロチョウはよく似ています。が、実は両者はかなり遠いグループです。というか、ウスバシロチョウは「シロチョウ」とよばれているものの、実際にはシロチョウの仲間ではなくて、アゲハチョウの仲間なのです。アゲハチョウといえば黄色と黒で大型のチョウですが、ウスバシロチョウとは形や色合い、翅の質感がかなり異なるので、なかなか信じがたい話ではあります。

 

ウスバシロチョウ(分類群を反映して、ウスバアゲハ、ともよばれます)の仲間は日本には3種類だけですが、世界では北の方に多くの種類が分布しています。また、日本のウスバシロチョウと異なって、赤や青の水玉模様が翅に現れてなかなか派手な仲間です。学名からとって、パルナシウス、ともよばれています。なんかおしゃれな響きがあります。

 

モンゴルだったかな、違うかもしれませんが、そちら方面のウスバシロチョウの仲間です