ゴマダラカミキリは、日本のカミキリ御三家といってもよいぐらい、よく知られているカミキリムシです(あとはシロスジカミキリとキボシカミキリ)。黒でつやのある基調色に、白のスポットがちりばめられた種で、大きさも3センチぐらいあって目立ちます。市街地にも生息していることからなじみの深い種です。
このゴマダラカミキリによく似た、外来種が日本に入ってきており、各地で増加していることが少し前に分かりました。ツヤハダゴマダラカミキリという和名が付けられていて、よく見ると別種と分かるのですが、慣れないと区別できないほど似ています。
この虫が、我らが筑波大の近くでも増えていることを知り、見に行ってきました。ツヤハダゴマダラはいくつかの種類の木を食べますが、そのひとつがアキニレです。アキニレは関東ではあまり見かけませんが、関西出身の私には絶対に知っておくべき木の種類です。河川敷などに多く生えていて、良質の樹液を出すためかクワガタムシなどがたくさん集まるからです。
大学の近くに、街路樹としてアキニレが植えられている一画があります。そこだろうなと思って見に行くと、、、、
木にこんな穴がぼこぼこと空いています。これはおそらく産卵した痕かな、という気がします。また、成虫が出た穴が所々空いていて、木の一部は枯れ始めています。相当増えているようです。
でも、意外に成虫はお目にかかれません。夏の筑波は夜だろうが暑くて大変ですがうろうろと探し回ります。そしてようやく見つけました。
ちなみにここは国道のすぐ近く、交通量が多く、虫採りとは縁遠い場所に見えますが、ツヤハダゴマダラに痛めつけられたアキニレが出している樹液にカブトムシやクワガタも集まっています。すごいな、つくば。
なお、ツヤハダゴマダラカミキリは特定外来生物に指定されています。ですので捕まえたら生かしたまま持ち帰ったりはしてはいけません。ご注意ください。
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