我らが愛する?カタユウレイボヤ。科学史においては世界で初めてゲノムが読まれたホヤであり、動物としても7番目の快挙でした。また最近ではよく耳にするようになった、ゲノム編集がホヤとして最初に行われた種だったり、過去には有名な先生による歴史的な研究に使われたりと、様々なところで活躍しています。
このカタユウレイボヤが、ついに主役!?となる漫画が出てしまいました!
「飼育少女」という、主人公の高校生が生物の先生に教わりながらいろいろな変わった生き物を飼育するという、タイトルそのままながら予想以上に硬派な内容の漫画です。その漫画で、カタユウレイボヤが飼育されたわけです。
たぶんホヤ自体が漫画で出てきたことは何度かあると思います。ただそのほとんどがいわゆる食べるホヤ、日本ではマボヤという種になると思います。カタユウレイボヤが漫画に出るのはこれは希有な例でしょう。
(ちなみに先生は北斗の拳世代で、先生は大学に合格後すぐに徹夜で読んだそうです。これにもホヤ~は出てきますね)
何よりも、今回の漫画の面白いところは写実的な描写だと思います。カタユウレイボヤもそうですが、出てくるどの生物も細かに、リアルに描かれています。そのような描写の細かさや、飼育に対する工夫など、生き物をよく知って、何よりも好きな作家さんが描かれているんだな、と思わせる内容になっています。カタユウレイボヤも、ユウレイボヤではなくちゃんと「カタ」ユウレイボヤとして出てきますしね。
読み物としてもほんわかして面白いだけでなく、生物を知っている方が読めば「くすっ」と刺激されそうな漫画です。是非一度読んでみてください。リンク先は以下で、この記事を書いている今はウェブ上で読めるそうです!
https://babymofu.tokyo/_tags/%E9%A3%BC%E8%82%B2%E5%B0%91%E5%A5%B3
先生は既に1-2巻を買われていて、ホヤの話が載る巻も「絶対買う!」そうです。
作家の方、仲川麻子さん、ですが、この方の描かれた他の漫画についても先生は「ホヤ以上に是非とも紹介したい~」と鼻息荒くされていますが、それは次回に紹介してもらいましょう。そちらは虫がらみだそうです。
2018年11月20日火曜日
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