2020年始まって早々、論文にまつわることが非常に多くて大変でした。
現在抱えている大事な論文(どの論文も大切ですが、特に大事)は山場を越えたもののあと少し努力が必要な状況になり、2本の修士論文はようやく第1稿が旅立っていき(ふぅ~)、そうかと思えば共同研究者から立て続けに論文アクセプトの連絡が届き(しかも同じ研究雑誌)、慌ただしくも充実した日々が過ぎています。
一息ついて(実際には実験に使う試薬の到着をそわそわと待っている間に)この文章を書いています。
さてせっかくですので、去年撮影したとある写真を置きたいと思います。左がオスで右がメスです。
これですが、これでもカミキリムシなんですよ。後ろ脚のブラシ状の毛や、異様に盛り上がった部分とか、非常に変わった形をしています。ちなみに、この盛り上がった部分をみるといつも昔のアニメキャラクター、ポパイを思い出します。
なお、和名は「スネケブカヒロコバネカミキリ」という非常に長くて分かりづらいものになっています。脛が毛深くて、どこかは分かりませんが広がっている、翅が小さいカミキリという意味です。
長すぎるので愛好家には愛称で呼ばれるのですが、ブラシとかスネコとか、そんな感じです。呪文のような名前をいつもいつも言うわけではありません。
2 件のコメント:
笹倉さん、元発生研の久保田です。
偶然、月刊むしのバックナンバーを見ていたら笹倉さんの名前がありました。
京都にいた時に虫はやっていませんでしたよね。下田の環境がよくて始められたのでしょうか?
私も定年退職後2年経って虫の写真撮影を始めました。と言っても撮影は自宅にほぼ限定しています。
歳が歳だけに標本は無理なのでひたすら写真を撮影して地域のデジタル動物図鑑を残したいと思います。
家ですでに1500種類ほどの虫を撮影しています。カミキリムシは現在76種。カメムシとグンバイで
150種ほどいます。ステイホーム中にヨコヤマトラも撮影できました。
今年は新型コロナの影響で地域の会議や活動が全て止まったので、家での虫撮影がはかどりました。
そんなことで、珍しい種類の撮影もできたので、月刊むしのバックナンバーを調べていました。
撮影したのはケナガグンバイというちょっと珍しいグンバイムシです。玄関を開けたら目の前にとま
っていました。どこかに報告しようかと考えています。
実は虫を始めたのは初めてではなく、高校の生物部で同学年の青木重幸らとカミキリムシの採集をして
いたことがありました。オオトラを求めて奥日光の大沢に行ったこともありました。大学に行くと
周りの自然環境が悪く、虫とは離れてしまいました。50年ぶりの復活というわけです。
現在、庭では目の前で私の研究対象でもあったモリアオガエルが昼寝中です。これを守るために、
日々野良猫、イタチ、シマヘビ、ヤマカガシ、フクロウなどとの戦いが続いています。
同好の人を見つけてちょっと連絡しました。近況報告でした。
比叡平にて 久保田洋
久保田先生
コメントをありがとうございます。またかなり長い間気づかず失礼いたしました。
なんと!先生もカミキリをやられていたのですか。実は私は大学院生の途中から虫採り熱が再発して、密かに集めておりました。下田に来てからは、有名産地で行きやすいところが出てきたので、休日はちょくちょく採集しに行ったりしています。こちらにはオオトラの有名産地もありますので。
またこちらに来られる機会などあれば遠慮無くお申し付けください。何なりとご案内できると思います。
笹倉 靖徳
コメントを投稿