2019年12月3日火曜日

iZooに遠足 三┏( ^o^)┛


こんにちは、実は昨年からラボに参加していた大学院生です。

ツイッター世代なので(実際関係ないけど)ブログを敬遠してたら
先生からとうとう「書いてみない?」とのお達しが。
なのでラボ2年目にして初投稿です!
はじめてのことはノリが迷走するので、少々雑でも大目にみて下さい。

ちょっと長いツイッターみたいな認識でよろしいのですね?(ね?)

今回書くのは11月某日のことですが、
ラボにポスドクとして来ているフランスの方を連れて、
色々行きたいじゃん!ということで
彼が来てからもう半年経っちゃいましたが、やっと!

あの!!

かの有名な!!!




iZoo (読み:いずぅ)に!!!!



行きました。<デデドン!(これは瞳を閉じて寝ているヤモリ)

解説しよう、「iZoo」とは・・・
日本人ならば言わずとも知れた爬虫類の体験型動物園。
園内はさながらジュラシックパーク。
延々と流れるiZooのテーマソングは骨の髄まで染み渡ります。

せっかく平日に行くので、開園凸して楽しんできました。
(朝9時)

しばし写真をご鑑賞ください。
(以下 爬虫類まみれにつき苦手な方は注意)

仲が良いんだね・・・  こっち見てるし











/   ウパ! \



        












鋼鉄のウロコ
















頭はこんな感じ。体ゴツすぎない?
















いたるところに孵卵器
















iZooではめちゃめちゃ繁殖成功してます。
ウォーターサーバーのように孵卵器がある。
絶賛繁殖中のカメもいる。これぞ生き物って感じで大変結構です。

「あなたは・・・あの時のポスドクさん・・・?」















エチオピアアダー















トゲトゲ。トゲブッシュバイパー。
















こちらもトゲトゲ。右の子、顎痛くないの?














ニシキヘビと記念撮影


















ブラックマンバの素敵マッスル。ダンベル●キロ持てる?


























本当はこやつを抱えたいけど
_人人人人人人人人_
> 噛まれたら死 < 
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
なので涙を呑んで引き下がります。

道端にリクガメ
















とそのウ●コ









事務所NGです。
















私はカメレオンのお手手が好きです。(突然の告白)

気持ち良さそう











ゾウガメの楽園

















なぜかアヒルと同居

















園の人に理由を聞き忘れたので、誰かコメントで教えてくれたら嬉しいです(丸投げ)

アンディーランド(?)の忘れ形見 エミュー 少し寂しげ

















結構見どころツッコミどころがたくさんありました。。。

お昼までにはもうiZooのほとんどを回ってしまいました。
そしてなぜかレストランへのエスカレーターに近いブースに、
私が最も見てみたかった・・・・・・・

GOKIBU●Iの山。0(:3 _ )~
(グロテスク画像につき自重)

暗幕1つで仕切られた異様な空間。
足元にはアクリル板に仕切られてはいるがゴキブリの大群。
そして左を見ると、
恐怖映像。
びっしりと岩に張り付き蠢くアレ。
充満するのは・・・・今までの人生経験では分類できないタイプの悪臭。

少しだけ食欲がなくなってしまいましたが、その後楽しみにしていたお昼ご飯を食べました。
iZooのレストランではワニ肉の料理が食べられます。
その辺は2012年あたりのブログにも載っているので、気になる人は遡って見てみるか、
実際にiZooに行ってみてください












iZooのホームページ↓
http://izoo.co.jp/cando/index.html


2019年11月7日木曜日

らしくない虫


11月になって、すっかりと寒くなってきました。といってもまだ日中は20度前後ありますね。今からこの様子では、真冬になったら辛いことになりそうです。寒いと動くのがおっくうになりますからね。
 
この季節、自然界の生き物もすっかりと越冬モードになり、なかなか野外でその姿を見るのが難しくなってきました。でも、この季節だからこそ容易に発見できるものもいます。ということで、今回は昆虫の中のスーパースターのひとつ、クワガタムシを紹介してもらいましょう。
 
なお、先生の好きなカミキリムシの仲間はそれなりに人気があるものではあるそうですが、やはりもっと有名なものには敵わないそうです。例えばチョウ。これは一般の人にも高い人気を誇るものですね。

先生:チョウには勝てないよ!
   
それからカミキリムシと同じ甲虫の仲間では、クワガタムシの人気は非常に高いそうです。子供のときに憧れた方も多いのではないでしょうか。ちなみにこのセンターではコクワガタ、ミヤマクワガタ、ヒラタクワガタ、ノコギリクワガタが見られまして、センターの明かりにもたまに飛んできています。
 
さて、今回紹介いただくのは、このクワガタムシの一種で比較的珍しいというか、滅多に見られないものだそうです。それが下です。
 
マダラクワガタというそうですが。。。。全然クワガタムシに見えないですね。
 
先生:よく見てみてください。右側にオオアゴがあるでしょう。たぶんオスです
私:たぶんって聞こえた
 
というように、クワガタに見えないようなクワガタもいるということが分かりました!先生曰く、幼虫の時にはどのクワガタも非常に似た形をしていて、このマダラクワガタも当然そのようになっているそうです。そして冬が近づくこの季節に成虫になって越冬するそうです。やや標高の高い、ブナの森なんかに生息しているそうです。
 
ただ、ものすごく小さいです。5ミリぐらいで、この目立たない色なので、きっと森の中で見つけるのは非常に困難だということです。よく見つけましたね。

2019年10月4日金曜日

マダニ

すっかりと秋になったと思ったのですが、10月に入ってからもまだ暑いですね。なかなか過ごしやすい気候になりませんが、気温が下がってきたら、またそれはそれで寂しくなってきますね。


さて、今回はいい話ではなく、それでもためになる話を用意しようと思いました。山に入ると虫とか花とか、いろいろと良いものにも出会えますが、もちろんそんないいことばかりではなく、危険もたくさんあります。そのようなものも紹介しておこうと思います。


ちなみに今日は「グロ注意」です!









これは秋に限ったことではないですが、山に入る際に特に気をつけないといけないものの一つに、「マダニ」があります。結構致死率の高い病気を引き起こす可能性があるとして、最近では話題になることも増えました。


このマダニ、私は秋になると、なぜか超巨大な個体に出会うことが多いです。これが下ですね。ここまで来るとさすがに食いつかれると痛そうで、背筋が凍る思いでした。ダニと言われていますが体は堅く、非常に丈夫です。



2つは同じ個体です。私の爪がだいたい12mmありますので、この個体は結構なサイズですよ。


ただ、大きいと目立つのも事実で、喰われる前に発見することも難しくはありません(恥ずかしながら、実はこの個体はズボンに「なんで木の皮がついてるんだろう?」と車の中でしばらく気づかなかったんですけどね)。


マダニのやっかいなところは、こんな大きい個体ばかりで無く、かなり小さな、それこそごま粒のような個体も結構いることです。特に早い季節には用心で、個体数は多いし小さくて見づらいし、という状態になります。


皆さんも山に入って楽しむ際には、楽しむだけでなくこのような危険な生物にも注意を払って、安全にお過ごしください。

2019年9月4日水曜日

オオトラカミキリの季節

先生:ラボのブログの閲覧数を増やすにはどうしたらいいかな?
私:そもそもブログというのが古いのでは?
先生:えっ?


私:最近はもっぱらTwitterとかインスタとかですから
先生:SNSはやりたくないのぅ


私:じゃあ、できることを頑張るしかないんじゃないですか?
先生:というと?


私:定期的に記事を書く、フレッシュな話題を提供する、興味を持ってもらいやすいネタで書くとか ですかね
先生:どれもこのブログに欠けているものだな!
私:頑張ってください♪



という会話があったかどうかは定かではありませんが、せっかくなのでこの季節ならではの話題を出すことにしましょう。


だいたい9月の初旬、夏が終わる頃になってきて成虫が出現する有名な虫がいます。それがみんな大好きオオトラカミキリです。
*ちなみに地域によってはもっと早く出るところもあります


これがオオトラカミキリです


このカミキリはモミの木を幼虫が食べるため、成虫もモミの木に張り付いているのですが、モミは高木で、しかも成虫は高いところの枝上で普段は生活しているといわれており(見たことないですが)、なかなかお目にかかれない珍しい虫になっています。
*なお、モミの木はいわゆるクリスマスツリーに使われる木です




珍しい上に名前の通り大きく、スズメバチに擬態したカラーリングが綺麗なので虫に興味のある方に大人気です。


今年もこの虫に出会えたのですが、ちょっと変わった採れ方をしたので話してみたくなったのでした。


私:モミがたくさん生えている森に行ったんですよ。
学生:それで?


私:そしたら、オオトラカミキリがたくさん寄生している、珍しい木を発見したんですよ。
学生:たくさん?


私:一本のあまり大きくないモミだったんだけど、4つぐらい、今年まさに成虫が出てきたばかりの痕、穴が集中してあったんですよ。
学生:それって多いんですか?


私:ものすごく多いんですよ。もちろん何年分かまとめるんだったら多くないんですが、オオトラのように数が少ない種が一度にそれだけ1つの木から出るのは珍しいでしょう。
学生:それで?


私:そこで考えたんです。もしかしたらこの木にはオオトラが集まる不思議な魅力があるのかもしれない。そうしたら1匹ぐらい、枝にくっついているかもしれないって。
学生:ふんふん。


私:それで、枝を網で掬って、くっついていたら網にはいるかな~ってやってみたんですよ。
学生:続けてください。


私:そしたら、本当に上から「ぼとっ」てメスが目の前に落ちてきたんですよ。



これがそのときのモミの木です。白いのはヤニです


学生:おお~、よかったですね。
私:採集されてない方も、もしかしたらこんな方法で採れちゃうかもしれないですね。参考になったら、って思ってます。


学生:それで、Nは?
私:えっ?


学生:先生いつも言っているじゃないですか。実験は試行回数と再現性が重要だって。もしそれが有効な採集方法になるんだったら、再現性があるはずですよね。
私:・・・いちです・・・


学生:は?
私:N=1です!そのあと調子に乗って頑張って枝を掬いまくったんですよ。でも他には得られませんでした。


学生:じゃあ、今のところ再現性なしですね。
私:はい。。。


学生:追加実験、頑張ってください♪

2019年8月29日木曜日

似ているもの

はああ~~~夏が終わる~~~


先生、今年は全然虫採りに行けてないと前回のブログで書きましたが、8月は何度か採集に行かれたご様子です。でも、1ヶ月なんてあっという間に過ぎてしまう、ということで、完全燃焼には足りないようです。今年は特に暑くなるのが遅かったので、余計に夏が短く感じられるのかもしれません。


カミキリ分が足りない。クワガタ分もカブトムシ分も全然足りない。


せっかくだから、じゃあこのブログに虫のネタを書いてもらって、少しでも虫成分を補給してもらいましょう。


先生:う~ん、じゃあ久しぶりに採集できたこれを紹介しましょう。

このカミキリムシは、「ヨツスジハナカミキリ」という名前で、普通種の代表、というべきものです。北海道から沖縄まで生息していて(広すぎ)、また下田にも居るし、標高1000mを余裕で越えるようなところにも居ます。ほとんどの場所においてたくさん居ます。雨でも採れます。


さて、このカミキリに非常~によく似た種類がいます。それが次のやつです。
一緒やん!と言わないでください。こちらは、ヒメヨツスジハナカミキリという名前が付いています。名前も似ていますが、よく見ると違いがあるんです。
わかりやすいのは、後脚の色。この部分が黄色いのがヒメ、のほうです。


慣れてくるとすぐに分かるのですが、慣れるまでは区別は大変かもしれませんね。なにより、このヒメヨツスジのほうは、本家ヨツスジハナと違って結構珍しく、局所的にしか分布していません。


虫の世界も、奥深いものですね♪

2019年7月31日水曜日

Nice to meet you


ようやく多忙な今年度前半が過ぎ去って、少しホッとする時期になっています。ただし、そうこうしているうちに夏になってしまいました。夏は先生的にも学生的にも心がうきうきする時期ですが(前者は山、後者は海と向いている方向が真逆ですが)、暑くて体力が消耗してしまいますね。

 

先生は今年ほとんど採集に行けてないようで、ようやく少し行こうかな、というご様子。でも昆虫採集の時期としては後半も後半。これからどんどん狙えるものが少なくなる、と残念そうです。

 

シーズンを逃したらまた一年待たないといけないんだよ!

 

さて、先生は国際ホヤ学会のため、フランスはVillefrancheにある臨海実験所を訪問しました。先生の先輩にあたる方の研究室があったり、下田とも研究交流があったりして縁のある実験所です。そのときの様子を紹介してもらいました。
出発時の下田駅の様子。なにこれ!なお私の送り出しではありません。列車の引退が近いとかでしたっけ
成田空港で和む

フィンランドははじめて。寒かったです


おなじくヘルシンキにて。日本でも有名なキャラが。ラボでも流行っています。

ニースの空港にて。まあ皆さん考えますよね

今回宿泊したホテル。お世話になりました

地中海!きれいですね。
ポスター会場ともなった臨海実験所。
会場近くにあった協会。歴史を感じます。
食事はいつも楽しみです。これは到着後2日目の夕食の一部。


口頭発表会場に居たチョウ。


もちろん発表もしっかりやりました。久しぶりのフランスを満喫し、研究のことにどっぷり時間を使えた1週間でした。


2019年6月21日金曜日

スーパースター


6月になりました。今年は梅雨らしい嫌らしい天気で、週末になるたびに天気がぐずついているように感じます。先生も全然、虫の新しいネタを入手できずに困っているそうです。


そんなときこそ、前から暖めていたネタなんかを出してもらいましょう。


カミキリムシ界(?)には、いくつかの有名な種がいます。いわばカミキリ界のスーパースターですね。といっても、話題になるときは、木を枯らしたりする悪役であることが多いのですが。。。


さてそのようなスーパースターですが、先生曰く「意外に見たことがない人が多いですよ」ということです。というのも、このような有名な種は生きた木を食べて枯らしてしまう習性があることが多いので、つまり大量に増えてしまうと木がどんどん枯れてしまい、やがて自分の首を絞めることになる。そういうわけなのかは確たる証拠があるわけではないですが、数が少ない=珍種であることが多いそうです。


例えばと言って先生が例に出してくれたのは、ブドウの大害虫のブドウトラカミキリというのがいるそうですが、先生はまだ1匹も採集したことがないそうです。


さて、今回紹介されるのは、そのようなスーパースターのなかでも特に有名なものだそうです。それがこれです:


マツノマダラカミキリ です。確かに見たことがないですね。


これの何が有名かと言いますと、なんとこの虫がいわゆる「松食い虫」と言われている害虫だからだそうです。このカミキリムシと、それにくっついてくる線虫によって食害されたマツが枯れるそうです。


そのような有名な種でありながら、採集することはそんなに簡単ではないということで、先生もなかなか採集できなかったそうです。ちなみに下田にも分布していて、センターで捕まえたこともあるそうです。確かに、下田公園とかのマツも、よく枯れていますね。

2019年5月14日火曜日

ゴールデンな週が終わった


気がついたらゴールデンウィークが終わってしまいました。今年は本当に長い休みでしたが、のんびりと過ごせた人、過ごせなかった人、私たちの研究室にもそれぞれいました。私は、、、一回もフィールドに出ませんでした。
 
さて、このゴールデンウィークにフランスはパリから、新しいポスドクの方が来られました。早速実験をされていて、英語で活発な議論が進んでいます。学生さんにも良い刺激になっているのではないでしょうか。
 
その方を交え、お食事会へと行きました。下田といえば海の幸、金目鯛や数々の魚介類など、海の幸を楽しみました。もちろん私は、唐揚げも頼みました!(どこでも食べれるやん~)
これが行ったレストランでのお勧め、キンメダイの煮付けです。柔らかくてうまいです。すぐに無くなってしまいます


これは刺身の盛り合わせですね。わさびとショウガ、刺身の種類によって使い分けることができます
締めの焼きおにぎりです。あっさりとしていてすぐに食べ尽くしてしまいます。丁寧に焼かれているのが分かります!

2019年4月3日水曜日

河津でKawaZoo


河津(かわづ)、蛙(かわず)、KawaZoo !!

ちょっと前のことですが、
祭りで賑わう桜並木を尻目に、
河津の七滝(ななだる)にある、
カエルの動物園KawaZooへ行ってきました。



開館時間ぴったりの到着で
観光客が一杯のこの時期としては遅い時間のため、駐車できるか心配だったのですが、
意外に1日中、駐車場は空いていました。

気兼ねなく、
KawaZoo入館七滝散歩昼食再度KawaZooへ。
という行程がとれてラッキー♪


KawaZooは、変わり種のカエルはもちろん、
鮮やかな色彩で人気のヤドクガエルも、
こんなに種類いたの?!!
と驚くぐらいの展示がありまして大満足です


これら全てヤドクガエルの仲間です
世界一美しいとも言われる、コバルトヤドクガエル!


視線に敏感で隠れてしまうカエルも多く、
直視せず横目で観察しても逃げられてしまったり。

 
カエルとしては世界で最大サイズを誇ると言われているゴライアスに至っては、
水槽も、放し飼い部屋展示でもどちらも見ることかなわず。


広大なゴライアスの展示室。見たかった。。。


帰宅してからゴライアスを見つけた方の動画を見ましたが、
そこっ?!!
知らなければ間違っても探してみようとは思わない場所でした…。
 

外の展示コーナーのカエル達が冬眠から覚める頃、
またチャレンジしたいです。
*これから行かれる方々はぜひ懐中電灯持参あれ。放し飼い展示部屋は懐中電灯OKです。


噂では聞いていましたが、展示方法もユニークで、カエルが好きな方だけでなく生き物が好きな方にお勧めできる動物園です。


近くにはわさび丼で大変有名なお店があって、おいしくいただきました。

自分でするんですよ

2019年2月14日木曜日

バレンタインの日


2月になりました。1ヶ月に1回は更新しようと考えているものの、定期的な更新はなかなか難しいもので、あっという間に時が過ぎていきます。
 
今日は世間的に普通の話題にしましょう。バレンタインデーですね。本イベントの由来はともかくとして、研究室にお菓子が増えるのは喜ばしいことです(でも太りますね、あっ、だからtake careでしょうかね)




 
今年もこのようにいろいろといただきました。ありがとうございます。なんとこの中に手作りのものがあるということですよ!もらったとき、そのように言われなければ気づかなかったでしょう、というぐらい完成度が高いです。
 
今回は短いですが、この辺で。。。
 
(ふふふ、サイトのアクセスを見ていると、前回の記事は順調に伸びてますね)

2019年1月8日火曜日

いろ


2019年がスタートしてはやくも一週間、2%ぐらい過ぎてしまいました。早いものですね。
 
今日は偶然、実験中に綺麗な写真が撮れましたので載せてみます。これが何か分かる方はそうそういないでしょうね。。。


 
さて、毎年この季節になると、アクセスが伸びてくるページがあります。センターのある下田周辺で採れることが雑誌に!紹介された、黒くなるヨコヤマトラカミキリ(クロシオヨコヤマトラカミキリ)のページです。こんなブログでも見に来ていただいていることもあるので、少しだけ書きますと、
 
・下田~南伊豆のだいたいどこでも採集できる。
・こんなところで?というようなところで採集できる。例えば国道や県道沿いに12本生えた食樹でも採集できる。
・黒いと自信をもって言える個体の出現率は、だいたい10%程度ではないでしょうか。
 
ような感じです。
 
なお、いろいろなカミキリムシが黒くなるのがこの伊豆半島の特徴で、例えばベニバハナカミキリっていう、赤い翅を持ったカミキリムシがいますが、伊豆のものは結構黒いですね。どの種も黒くなるわけではなく、どこでも赤いやつもいますが。
 
そのような種のなかで、今日はかなり珍しいものを紹介したいと思います。これです:



 
ヒゲナガシラホシカミキリといって、なかなか珍しい、華奢なカミキリムシです。名前の通り、特にメスの翅に白い水玉模様があって綺麗で、採集を始めると大抵見たくなる種です。写真では、左がメスで右がオスですね。

このカミキリは伊豆半島の標高の高めのところにもいるのですが、こいつもまた黒くなるのですよ。それがこちらです。



 
詳しい方でも、一見しただけではどの種か分からないのではないでしょうか。それぐらい印象が違ってみえます。写真ではやはり左がメスで右がオスです。
 
ちなみに、この種は各地で採集できるのですが、そもそもやや珍しい上に、天城では環境的に屈指の採集難易度を誇ると思います。特にオスは持っている方、ほとんどいないのではないでしょうか。ウェブ上で写真が公開されるのが初めてだといいですね。
 
今回は虫の色について書いてみましたが、実は色がどのように決まっているか、例えばなぜ伊豆のカミキリで黒くなるような変異が生じるのか、全く分かっていません。研究は進んでいるようで、単純な疑問で答えられないものは大変多いです。これが言いたかったのですよ、ほ、本当ですよ。